不幸な猫ちゃんが生まれないように、性成熟を迎える前の手術をおすすめします。
生後6ヶ月前後で最初の発情期を迎え、妊娠、出産が可能となります。
猫は交尾排卵動物(交尾の刺激によって排卵するので生理はありません)なので、
交尾すると同時に排卵し100%妊娠します。
妊娠期間はわずか2ヶ月です。
1度に4~6匹の子を産み、年に2~3回出産をするので、その数は・・・あっという間に増えます。
更に、生まれた子猫達も同じように、わずか6ヵ月程度で親となり、それぞれが出産をするのです。
生まれてくる子すべてをご自分で飼う事が可能でなければ、
無責任な自家繁殖・未避妊での放し飼いは避け、避妊手術をしましょう。
避妊手術は、おなかの真ん中を1~2cmほど切って、おなかの中から卵巣や子宮を取り出します。
通常、日帰りまたは1泊で退院が可能で、卵巣から女性ホルモンが出なくなることで、発情がなくなります。
特に、生後半年(発情が一度も来ていない状態)での避妊手術では乳がんの発生率が
明らかに低下することが証明されています。
犬と違い猫の乳腺腫瘍は9割以上が悪性なので、早期避妊手術のメリットはより高いと思われます。
メス猫や去勢したオス猫は、外に出たとしても家の周り50mほどの行動範囲と言われています。
去勢していないオス猫はどこまでも遠くへ旅に出かけてしまい、
交通事故やケンカのリスクが非常に高くなります。
近所に発情を迎えたメス猫がいた場合には、
去勢していないオス猫はとんでもない大声で夜な夜な鳴き叫び続け、
それが原因で近所から苦情が来て、手術を決意される方も多いです。
マーキングを覚える前(性成熟前)に去勢手術をすることを強くおすすめします。
一旦マーキングを覚えてしまうと、去勢手術をしたあとも癖になってしまっていることもあります。
※適切な手術の時期については、個々の成長と体格にもよりますので、獣医師に相談の上ご検討ください。